

自己破壊芸術展 トークセッション-Built to Break — Talk Session for An Exhibition of Auto-Destructive Art
日時:2026年10月10日(土)開場 17:30/開始 18:00–19:30
会場:NEORT++(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 maruka 3F/JR馬喰町駅C4出口すぐ)
参加費:無料
定員:20名(事前登録制・先着順)
登壇:Toshi、荒川零一、千房けん輔(exonemo)
モデレーター:庄野祐輔(NEORT チーフキュレーター)
NEORT++で開催中のグループ展「自己破壊芸術展」の関連企画として、出展作家とキュレーターによるトークセッションを開催します。
本展は、グスタフ・メッツガーが1959年に提唱した「自己破壊芸術(Auto-Destructive Art)」を出発点に、破壊を否定的な終焉ではなく創造と等価なプロセスとして捉え直す試みです。ブロックチェーンをはじめとする分散型計算環境では、作品はコードとして実行され、取り消せない操作として記録され、自らの消失や変質の条件を内部に持つことができます。メッツガーが物質に組み込んだ「自ら変化し、失われていく作品」という構造は、いまや計算そのものの性質として実装可能になりました。
トークでは、自身のXアカウントを来場者が削除できる状態で公開するToshi、コードとスマートコントラクトを詩的な媒体として扱う荒川零一、インターネット黎明期から物理空間と情報空間を横断してきたexonemoの千房けん輔が、それぞれの作品における「破壊」の設計について語ります。
「永続性」を教義とするブロックチェーン文化のなかで、消えること・壊れることは何を意味するのか。物理的な死とデジタルな死、アイデンティティの消失、検証や合意の崩壊。半世紀以上前の問いを、現在の計算環境から考えます。
登壇者プロフィール
千房けん輔 | Kensuke Sembo(exonemo)
1996年に赤岩やえとアーティスト・デュオ exonemo を結成。ニューヨーク拠点。デジタルとアナログ、物理空間と情報空間を横断し、ネットワーク社会がもたらす変容を批評性とユーモアを交えて表現している。アルス・エレクトロニカ ゴールデン・ニカ(2006)、芸術選奨(2021)ほか受賞多数。
荒川零一 | Zeroichi Arakawa
コード詩人、スマートコントラクトエンジニア。プログラムのコードに文学的・構造的な美しさを見出し、コードという媒体が生み出す価値をテーマに探索と実験を続けている。代表作に《DeepSea》《inside window》など。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)博士後期課程在籍。
Toshi
ブロックチェーン誕生以降、スマートコントラクトや規格、組織のあり方を扱った作品を制作。NFTとして表示されるための最小限の条件だけを満たした "The Ten Thousand"(2022)、誰でも転送可能なトークン "OpenTransfer"(2022)、ENSのサブネームを連結して列車に仕立てる "PlayTrain"(2023–24)など。規格へのごく小さな介入によって、デジタルな所有とアイデンティティが何に支えられているかを問い続けている。
庄野祐輔 | Yusuke Shono(モデレーター)
NEORT チーフキュレーター。
展覧会情報
自己破壊芸術展 An Exhibition of Auto-Destructive Art
会期:2026年10月2日(金)–10月18日(日)
開館:水–日 14:00–19:00(月・火・祝休館)
出展作家:0xFFF、久保田晃弘、exonemo、荒川零一、Toshi、Jonah Brucker-Cohen、0xDEAFBEEF
※定員に達し次第、受付を終了します。登録者優先、空きがあれば当日入場可。