

【ハイブリッド開催(日本語)】AIに意識は宿るのか? 〜 人工意識と量子意識が問い直す知の境界 〜 AI Science Night #3
TAIについて
TAIは、AIに従事、研究、または投資している東京に拠点を置く人々から成るコミュニティです。私たちはエンジニア、プロダクトマネージャー、起業家、学者、投資家であり、東京に強力な「AIコア」となることを目指しています。このコアは一連のノード(私たち全員)で構成されており、知識の共有と相互のつながりを通じて各ノードの価値を高めたいと考えています。
イベント内容
AI Science Night は、AIに関わる研究者をお招きし、科学と技術の未来を形づくる最前線のトピックを深掘りするシリーズ企画です。今回はその第3回として、「AIと意識」をテーマに「AIに意識は宿るのか」という根源的な問いに焦点を当てます。
〜 概要 〜
本イベントでは、AIと脳を接続して主観体験の共有を試み、人工意識の検証可能性に迫る「脳接続主観テスト」や、量子意識理論を手がかりにしたパラダイムシフトの可能性を取り上げます。AIに意識が宿ると何が得られるのか、世界の意識研究の最前線、そして人とAIの関わり方(人間の意識を再現しようとする脳科学の潮流と直近の動向)について、トークセッションやパネルディスカッションを通じて多角的に議論します。
登壇者には、神経科学者で人工意識の理論と検証手法を研究する渡辺正峰先生と、量子意識理論や意識の科学に通じる三枝英彦先生をお招きし、イベント後半には登壇者・参加者同士のカジュアルなネットワーキングの時間も設けます。AIと意識の今と未来に関心を寄せる研究者や技術者にとって、学びと出会いのある貴重な機会となるはずです。ぜひご参加ください。
発表者紹介とトーク内容
東京大学大学院工学系研究科 システム創成学専攻 准教授
渡辺正峰氏
〜プロフィール〜
1970年千葉県生まれ。1993年東京大学工学部卒業、98年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。99年から2001年にかけて東京大学大学院工学系研究科部助手、2001年から同助教授、カリフォルニア工科大学留学や独国マックスプランク研究所客員研究員などを経て、現在は、東京大学大学院工学系研究科准教授。専門は神経科学。著書に『脳の意識 機械の意識 脳神経科学の挑戦』(中公新書)、『意識の脳科学 「デジタル不老不死」の扉を開く』(講談社新書)、『意識の不思議』(筑摩プリマー新書)、信原幸弘氏との共著に『意識はどこからやってくるのか』(ハヤカワ新書)など
▼発表タイトル
AIの意識を検証する
〜発表概要〜
AI(人工神経回路網)に意識は宿るか?本発表では、AIに意識を宿す「アナリシス・バイ・シンセシス」による探求を論じる。鍵を握るのは、人工意識を検証する「脳接続主観テスト」であり、AIと脳を接続し意識体験を共有することで存在を確かめることである。真の意味において、AIが意識を宿したとき、その意義や恩恵とは何か。デジタル不老不死を実現する「意識のアップロード」を中心に議論する。
インド工科大学特任教授
三枝英彦氏
〜プロフィール〜
ロジャー・ペンローズ博士と、スチュワート・ハメロフ博士と共に量子意識理論の研究に従事。インドで合計15年間、意識の科学の東洋アプローチの研究を行う。2023年から世界最大の意識の学会「ツーソン会議」の主催者。2026年5月に1人で主催する学会を「精神性と意識の科学」インド国立工科大学カリカット校で開催予定。
▼発表タイトル
量子意識理論、意識の科学、AIパラダイムシフト
〜発表概要〜
量子意識理論のエビデンスが揃いつつある。理論が実証されれば、文明に大きな変革をもたらすパラダイムシフトが起こり得る。本発表では、その社会的影響を具体的に示すとともに、「意識の科学」における西洋と東洋のアプローチの違いを概説する。さらに、意識のAI再現に向けた研究動向と、第5次産業革命との関連にも言及する。
東京大学大学院 総合文化研究科 博士課程 
堀口維里優氏
〜プロフィール〜
東京大学大学院 博士課程で神経科学と機械学習の学際的な研究を行う。特に脳波(EEG)データへの深層学習の応用を通じて、多様な神経活動の理解に取り組み、基礎研究で得られた知見を、ブレイン・マシン・インタフェース(BMI)などの技術を通じて社会に還元することを目指す。
こんな方におすすめ
✔️ AIに「意識」はあり得るかを学術的に考えたい方 
✔️ 脳神経科学/BMI/量子意識とAIの接点に関心がある方 
✔️世界の意識研究の最前線や直近動向をキャッチアップしたい方
✔️人とAIの関係・社会的含意を議論したい研究者/エンジニア 
タイムライン
19:00-19:15 オープニング
19:15-19:45 トーク① 渡辺正峰氏 
19:45-20:15 トーク② 三枝英彦氏
20:15-20:20 休憩 
20:20-21:00 パネルディスカッション 
21:00-21:30 ネットワーキング(現地参加者のみ)
会場
KERNEL HONGO(東京都文京区本郷4-1-4 Design Place α 3F)
主催「DEEPCORE」について
DEEPCOREは、技術で世界を変える志を持つ起業家を支援する、AIおよび先進的技術分野の企業に特化したベンチャーキャピタルです。プレシード〜アーリーステージのヘルスケア、製造、物流などあらゆる業界・産業のスタートアップに投資を行っています。
投資活動に加え、AI特化型インキュベーション拠点「KERNEL」の運営や、海外進出を見据えるアーリーステージのスタートアップに特化したアクセラレータープログラム「KERNEL Global Startup Camp」の運営など、スタートアップ支援を行っています。また、スタートアップ採用マッチングプラットフォーム「LINKS by KERNEL」でスタートアップでのキャリア形成支援も行っています。
留意事項
本イベントでは、登壇者と参加者がカジュアルなネットワーキング構築を支援し、イベントをより有意義なものとするために、参加時に登録いただく氏名やメールアドレス等の情報を登壇者及び共催のDEEPCOREと共有させていただく場合がございます。
なお、本イベントへの申し込みをもって、上記への同意いただいたこととさせて頂きますが、もし上記についてご懸念がある場合は、事務局までご遠慮なくおっしゃってください。
お問い合わせ先: [email protected]